2011/10/13

「オオイソデ ミツケタ カタチタチ」豆知識


現在、大磯で個展開催中の「オオイソデ ミツケタ カタチタチ」の、
作品をもっと深く鑑賞できる豆知識をお話しします。

今回大磯で個展をするにあたって、せっかくやるなら大磯にちなんだ展示にしようと
いうことになり、大磯でカタチを集めて、そのカタチを作品に込めました。

真夏の暑いさなか、茅ヶ崎から大磯までチャリで行き、
大磯のあちこち気になったところを、チャリで巡りながらスケッチしました。
(お陰で熱中症になりかけたり‥。無茶なことしたよなぁ。)

このときのスケッチと、私の生の声、スケッチがカタチになるまでは、
個展会場にあるスクラップブックをご覧頂けば、より一層お楽しみ頂けます。
私のスケッチした日の、珍道中もご覧頂けます。
(スケッチ日和その日の感想も、ボーナス得点付き?!で、河童が喋っています。)

展示している作品をどのようにして制作したかというと‥。

スケッチを元にカタチを自分なりに見つけ、トレースし、それを1mmほどの厚紙に転写して、カッターで切り取って版を作ります。その版にローラーでインク(油絵の具)を付けて、
銅版のプレス機で一枚一枚プレスした、紙版画の作品です。
プレスしているので、うっすらエンボスがついています。これが版画の醍醐味でもあります。

ハンコでぺたぺた押したり、機会でがしゃがしゃ印刷した量産型の、手軽なものではありません。
一枚一枚刷った手の込んだものです。
それが500円で手に入る、かなりお得な展示になっています。

今回は、このポストカードサイズの紙版画作品をだいたい1000枚刷りました。
実際1000枚は展示していませんが、無くなった部分を補充しながら展示しています。
なので会期終了の方に行って、作品がすっからか〜んということはあまり無いようにしています。



展示会場の窓。
西日が綺麗です。


西側の窓の外の風景。
夕日が沈んでいき、お空を赤く染めています。

テラスもあって、気持ちがいいです。