2014/03/20

お伊勢参りに行って来ました


こんにちは。お久しぶりです。
3月11日、12日に夫とお伊勢参りに行って来ました。行く一週間前くらいに急遽決定。結婚して一周年記念に、伊勢神宮へ。折しも3月11日に、伊勢神宮へいくとは思っていませんでした。何だか感慨深いです。


一日目。午前10時頃伊勢市へ着いて、宿探しを。歩いて雰囲気を見て、良さげな場所を見つけている最中、うちの玄関に貼ってあるのにそっくりなお札を発見。顔がうちのより、すこし女性的。うちのは神奈川県の深大寺のもの。水木しげるが大好きな深大寺。まさかそっくりさんをここでお見かけするとは!


かわいい狸のポンポコ看板。憎めないなぁ。ここのお店、ひな人形、五月人形と一緒にお面も売っていた。終始釘付け。



いざ神様に会いにゆく。お伊勢参りは、外宮(豊受大御神・とようけのおおみかみ)→内宮(天照大御神・あまてらすおおみかみ)の順でお参りするのが、昔からの習わし。神様好きな私は、アイドルに会いにゆくような気分で、うきうきわくわく。ガイドブックを読むと、すらすら神様の名前が入ってきて、どこにどの神様がお祭りされているかをインプットできてしまうから、興味があるってすごいなぁと思う。

まずは外宮へ。豊受大御神のいらっしゃる場所。彼女は天照大御神のご飯係。天女の羽衣伝説の天女だという説もあり。老夫婦に酒造りを教えて富をもたらすが、意地悪じいさんばあさんに追い出されて悲しんでいるところに、天照大御神から「わちきの食事係になってちょうだい!」と大抜擢!!人生何が起こるかわかりませんねぇ。


外宮境内。大木がわんさか立っていて、スケールがでかい。さすがだなぁと感動。大木に触ってみたり、抱きついてみたり、寄り添ってみたりした。懐深くて、包み込んでくれる優しい樹々でした。

そしていよいよ、正宮へ豊受大御神にご挨拶。「よく来たねぇ。」と言われた気がして、腹の底からぶわぁっ!と込み上げるものがあり、泣きそうになりました。去年、式年遷宮があったばかりなのでお社はぴっかぴかにふくふくしていました。右隣に古いお社がありましたが、茅葺き屋根はやせ細って、薄暗くてかなり年季が入っていました。この違いを見れたのも貴重でした。


外宮境内には、他に豊受大御神の荒御魂(あらみたま)をお祀りしている多賀宮と、土宮、風宮があります。風宮には私の好きな級長津彦命(しなつひこのみこと)もいて、静かにきゃーきゃー言っていました。


樹のてっぺんに天狗が居そう。


こちらは、外宮と内宮のちょうど中間あたりにある月讀宮(つきよみのみや)。薄暗い樹々を抜けた明るい場所に鎮座されていました。ここには月讀尊(つくよみのみこと)、月讀尊荒御魂、イザナギノ命、イザナミノ命も祀られた別宮。

月讀命も好きだし、有名人ばかりで、こりゃまた静かにきゃーきゃー。イザナミノ命のお社だけ薄暗くて、黄泉の国を司る神様だから、薄暗いんかなぁ〜なんて思ったり。




時間がまだあったので、内宮まで行ってみた。夕方。だいぶ日が延びたもんだ。西日の五十鈴川。宇治橋は、西日が優しくて暖かくて、ぼけ〜っと気持ちがよかった。ずっとここで佇んでいたいと思うほど。




のほほん宇治橋。


宇治橋渡って、神苑へ。開けた景色が心地よい。今日は内宮はここまで。また明日来るよ〜!と言って引き返す。


二日目朝。早朝参拝したいので(と言っても既に8時頃)、伊勢市駅でタクシーに乗り込み、内宮へと頼む。このタクシーの運転手がまたキャラが濃かった!「内宮に行かれる前に、正式参拝として夫婦岩に行って禊をするのがオススメですよ。」おう、ちょうど行きたいところのひとつだったから、行こうじゃないの。空気の澄んだ朝、運良く人気が無い。伊勢に来て、初めて海が見れた。やはり湘南の海とは雰囲気が違う。


もっちゃりしたカエル達も、お出迎え。


なんだか江ノ島に似た雰囲気。天照大御神がお隠れになったという岩戸のひとつとな。去年の夏に行った高千穂でも、岩戸があった。気になる真相。


朝陽。


タクシーの運ちゃん、芸能通、観光案内好き、スピリチュアル。何足ものわらじを履いておられる方でした。安土城のアミューズメントパーク安土桃山文化村で、忍者をしていて手裏剣を投げるのが上手だったり、福山さん(恐らく福山雅治)と一緒にご飯を食べる仲だとか、この前エグザイルの何とかっていうグループ(きっと今が旬の人々)の、案内をしただとか、芸能人には無頓着な私らは、へぇ〜はぁ〜と生返事。一番のトドメが「私、ダクションに入っていますから....あぁ、プロダクションのことですがねぇ。」とドヤ顔。まだこんな人が居たのかっ!!!と天然記念物にでも会った驚きと新鮮さ!世界はまだ広い。


運転手さん、イロイロありがとう。無事内宮到着。朝の宇治橋。やはりここは心地よい。


神域へ。


古くからの習わしに則って、五十鈴川で心身ともにお清め。


すごく澄んでいてきれいな水でした。


神様が居そう。


鶏が居た。

内宮は外宮より樹々が深くて、一層神々しくて、空気がかなり澄んでいました。お手入れも入念に行き届いていて、境内のあちこちにレレレのおじさんみたいな人々が、せっせと綺麗にしていました。内宮でお参りしたときは、後ろから団体がどやどやきて集中できなかったわぁ〜。ツアー客がとても苦手で、でもたくさんいて、この集団嫌いが気にならなくなったら、どんなに楽かとしみじみ思いました。「人間は神様の分け御霊で、大本は一緒だから、覚醒すると好きも嫌いも無いらしいよ。はやくそういう境地にいって楽になりたいよ。」とつらつら夫に話すも、夫チンプンカンプン。そう、しみじみそんなことを思ったのだった。文章に起こすと、自分の思いが、よりわかりやすくなりますな。

そして内宮には、私の大好きな木花之佐久夜毘売(このはなのさくやひめ)もお祀りされています。富士山の神様。普段は穏やかな美女、しかし夫のニニギノ命にあらぬ疑いをかけられて怒った彼女は、わざわざ母屋に火を放ち無事に子供を産むという激しい一面も。そんな面もひっくるめて、大好き。お社は、父の大山津見神(おおやまつみのかみ)の社の横にちんまりとありました。ここが好きなのねぇ。


お参りも終わり、内宮横のおはらい町へ。お化け屋敷の看板にしか見えない岩戸屋。年季が入っています。ここに赤福本店があり、できたての赤福を頂きました。柔らかくてふんわりしていて美味いのなんの!幸せ〜。伊勢うどんも食べてみた。老舗が軒並み休みだったので、簡単い食べられるところの伊勢うどんを食べた。もっちりぶよぶよの水っぽいうどんだった。老舗で今度は食べたいなぁ〜。


ある喫茶店。最後にお茶をして、名残惜しく伊勢をあとに。ぐっばい伊勢市。また来るよ〜。

あ、写真をすっかり撮り忘れたけど、外宮の近くの月夜見宮は、開けて明るく人もほとんど来なくて、鳥が ご機嫌にぴーちくぱーちく鳴きまくっていて、とても居心地の良い場所でした。なんだかとても好きな場所で、この旅で一番落ち着ける気に入った場所だったな。やさしく包まれているというか。

今度はもう少し暖かくなってから、行きたいなぁ〜。神宮会館に泊まって、今度こそ早朝参拝をしたいな。