2008/11/26

晴れの日


今日は、久々の晴れの日だった。

部屋にこもって制作しようと思ったけど、
せっかくだから日光に当たって、暖まりたいと思い庭へ。

モチーフ探しに、雑草が生えてる庭でぼけーっと佇んでいると
風船がくっついてるような、変わった形の植物発見。
そして、その植物の影が綺麗なこと!

そのまま庭に居着いて、昼も外でランチ。

庭で採れたピーマン焼いて、サツマイモも焼いて、
パンには、パズーのように目玉焼きをのせて食べて、
しめに、パンに手作りリンゴジャム。

おぉ、こんな身近なとこに幸せってあるんやなぁ。。。
と、しみじみと実感した。
しかも、ピーマンちゃん意外と肉厚で甘いじゃん。。
噛み締めながら、じんわり感動。

その後は、なるべくマイペースに焦らないように制作した。

しばらく制作してなかったから、制作モードになるのに
数日かかった。

ようやくペースを取り戻してきたから、とりあえず一安心。きっと。
続けるもんだなーと、しみじみ思った。

1月の個展に向けて、がんばんべ〜

2008/11/24

ふゆのよる

部屋の一角が、何だか紙芝居のように可愛らしくなった。

影っておもしろい。

ところで、先日歌舞伎に行ったことをブログにも書いたけど
その原作にもなった、江戸川乱歩の「人間豹」を読み終えた。

ひと言で言うと、おもしろい!!
目が離せないのよ。
ハラハラ、ドキドキ、どろどろ。

さすが乱歩さん!話の持って行き方が上手い!!
巧みな文章で、読み手をどんどん物語の世界に
引きずり込んで行くところなんて、抜群ざんす。

本を読むのが、あまり得意でないあたしでさえも
楽しく、のめり込んで読み終えた。

さりげない描写が、乱歩独特で湿っぽくて
どろどろ、カラッと軽快に書かれてた。

話の世界が、頭の中いっぱいに描かれて
まるで劇でも観ているかのようだった。

歌舞伎のほうを観たあとだったから、
ますます思い入れもあるんだろな。

へっほーい、おススメの一品でございます。

2008/11/18

遊行寺の大銀杏


昨日、藤沢の遊行寺というお寺に大木の銀杏の紅葉を見に行った。

ほぉ、あと少しでまっ黄色ってとこだった。
今晩からぐぐぐっと冷え込むから、一気に色づくのかしらん。

まん丸の大銀杏の樹。

どうやら台風のときに雷が直撃して、天辺のほうが折れて
こういう形になったらしい。


坊さん発見。


青空が気持ちよかったぇぇ〜


でぇーんとした佇まいが、かっちょええ本堂。

ここに写ってる銀杏のほうが黄色く
見事に紅葉してたな。

毎年元旦に、ここに初詣へ来るんです。
そして、この横の大通りを「箱根駅伝」が走るのよん。

なかなか、選手が遊行寺の横を通るときに
居合わせらんないんだけどもねぇ。。

以前に見れたときは、もうそりゃあすんごい迫力で
ありましたよ。
観衆の声援はすごいし、選手の疾風のごとく
走りすぎる様は勇敢だし。

感動の嵐でありました。

来年こそ、またお目にかかりたいもんだなぁ。

2008/11/10

歌舞伎を観た

今日、歌舞伎を観に行った。
たぶん、ちゃんと歌舞伎を観るのは、初めてだと思う。

江戸川乱歩の「人間豹」が原作で、「江戸宵闇妖鈎爪」ってやつ。
主演が、市川染五郎、松本幸四郎の親子共演。

江戸川乱歩原作ってとこで、かなり私好みなうえ、
市川染五郎、松本幸四郎の親子共演ときたから、
もう観てみたくて、好奇心が止まらなかったので、観に行ってみた。
しかも、女形で前々から気になってた春猿が出てるなんて!

。。。ら!!
よかったよー!!!観に行ってよかった!
わかりやすくて楽しかった。
彼らの演技が、細かなところまで神経が行き渡ってて目が離せなかった。

特に女形の春猿なんて、3役もやってたんだけど、
どの役も、全く違う女性に見えて、とても美しかった。
彼の演じる女性は、女性よりも色っぽくて、しなやかで
確信犯的な美しさがあった。
着物の着こなし、髪の毛の乱れ具合、首をちょっと曲げてる仕草、
指の動き、声の出し方、、、。どれをとっても確信的だった。
演技がものすごく魅力的だったので、目が離せなかった。
ずっと、彼の演技を観ていたかった。

そして、着物の華やかで美しいこと!
赤と青紫の着物、金が織り込まれた着物、淡い色の着物、、。
日本の美って素敵だなぁ、とつくづく思った。

市川染五郎も、色男のヤサ男っぷりがハマり役だった。
人間豹と、2役やっていてこちらも見事!
紅い舌が、ぞぞぞ〜っときて、たまらなかった。
たまに出す裏返り気味の声が、色っぽくてたまらなく好きだな。

幸四郎さんは、どしりとしてて安定した演技だったけど、
意外と印象に残っていない。。

老婆役の方は、もう次元が違う生き物のようになっていて
すごい存在感を放ってた。

みんな私と同じ人間なのに、舞台の、あの特殊な空間の中で
演技すると、全く現世の人々ではない異様さを放っていて
圧巻だった。
やっぱり生は違うなぁと、つくづく思った。
彼らの本気っぷりが、ヒシヒシと伝わってきた。
テレビ画面じゃ、あのすごさは伝わらないよ、やっぱし。
そこまでやってくれちゃうんだ!と、期待を裏切らずに
ドロドロしたところを、どんどん突っ込んでやってのけちゃうのも
たまらなくよかった。

そして、花びらが一枚、はらはらはら、、、と落ちてくるだけで
空間の空気が変わっちゃうんだから、すごい。

また、場面転換で舞台が大掛かりに変わっていくのが、
見物だった。おおきなカラクリを見ているようだった。
あ、あれこそカラクリか?
花道を行ったり来たりと、演技して通ってたのも、
歌舞伎独特で、おもろかった。

歌舞伎の世界は、何もかもが非日常のことだったから、
新鮮で楽しめた。
そして、演技が終わった後のお客の素早い
退散っぷりが、また潔くてよかった。

歌舞伎は、みんなが楽しんで観に来てて、
娯楽感たっぷりで、素敵だな〜。

あぁやっぱ、いちばん印象的だったのは、春猿の女役だったなぁ。

また観に行きたいな。

2008/11/03

江ノ島で


ある日の江ノ島の朝。

江ノ島の手前に朝日が射して、まるで神様が光臨するかのよう。
秋の朝は、潮風が爽やかで心地がよかった。

波がほぼ無かったもんで、さっぱりとサーファーがいなくて驚いた。

そして夕方。

夕日を見ながら、マックで買ったコーヒーとアップルパイを食べた。
トンビに襲われないようにと気にしながら食べたから、
あんまり味わえなかった。


ぼけーーーっと、沈み行く夕日を眺めながら飲むコーヒーは、
マックの100円コーヒーでも、最高においしかった〜。

バイト後だから、なおさら身に染みた。

海面に反射して、いろんな色がキラキラ光ってた。
朱色や金色、ターコイズブルーに山吹色。。。

いろんな色に光る夕日を見ながら、
「ボナールのおっちゃんは、こういう景色を
感じたままに描いとったんかな〜」としみじみと思ったりした。


うっかり撮ってしまった心霊写真。

嘘です。

実はこちらは、江ノ島にいた猫ちゃん。
前髪を真ん中分けにしている様な、白と黒の模様だった。

夕刻の薄暗い中で見ると、妙に人間っぽくてちょっと奇妙だった。

それにしても、リアルすぎて怖い。。。。。


夜のライトアップされてる江ノ島の展望台は、
「ラピュタ」に出てくる虚心兵のようだなぁと、いつも思う。