2011/09/18

作品を作るということ

作品を作ることは、しばしば理解されにくいことだなと思います。
社会に対して不器用で、ときに変わり者扱いされたりもします。
でも、作り続けることしかできないから、それをしています。
ちぃっぽけな存在であります。
それでいいです。

私にとって作品づくりは、例えて言うなら「鶴の恩返し」です。
作品を作っているあいだは見られたくなくて、見られたら逃げはしないけど
気が散ってしまい、集中力が途切れてしまったりします。
殺気立ちます。

また、例えて言うなら作品づくりは、暗い誰もいない森に
ひとりでさ迷い込むことです。
出口のわからない、暗くてシンっとしたもりをうろうろし続けます。
孤独だけど、自分で決めて入ったことだから、文句は言いません。
出口が永遠に見つからないかもしれないし、すぐそこにあるかもしれない、
森はそんなところです。

作品を作るということは、闇の部分があります。


また、例えて言うなら作品は、体の一部です。
大事にして欲しいので、それなりに値段を付けます。
その値段でも欲しいと言ってくれる方に、お売りします。

作品が大事にされていないのを見ると、自分の心臓を
ぎゅーっと握りつぶされる想いで、それはそれは、そこに立っていられません。

とりとめもなく書きましたが、こんなことを思いながら作品を作っています。