2014/11/14

個展が無事に始まりました。


本日、無事に個展初日を迎えることが出来ました。
あぁ、本当に本当によかったです。
そして今回も、快く手伝ってくれたり、手を貸してくれた友人の存在に、つくづく感謝感謝です。自分もどこかで恩返ししたいと心から思いました。何かの歌詞で、「人に優しくされて、人に優しくしようと思った」と言ったような歌詞があったか無かったか・・・。を思い出しては、本当にそうだなぁ〜と思いました。

個展が始まる一週間くらい前から、本格的にエンジンがかかり、そっからず〜っと全速力マラソンを一人でやっていました。途中息切れして、最後の方は頭からも煙が出て、壊れたロボットのようになっていましたが、どうにか昨日の搬入の大きな大きな山場を超えたので、長距離走はひとまずゴーッル!!!お疲れ自分!

個展前のランナーズハイにより、凄まじい爆発的な集中力を発揮し、個展以外の仕事を個展間近に一気に終わらせたり、思いがけずに作ってすぐ出来た真鍮ブローチがあったり、力作のウェルカムボードが描けたり、とにかく自分の予想を超えたミラクルがたくさんでした。

体はしんどいのだけど、神経が研ぎすまされていて、「行くわよ〜!体!ついて来なさぁ〜いっ!!」という感じでした。心と体を一体にするのが、今の目標であります。

体はしんどいけど、この逆境をどうにか乗り切った達成感が快感で、やめられないのでしょう。そしていつもどうにかなるし、追いつめられないと集中できないし、それまでは鼻ほじってほへぇ〜〜〜んって吞気なんですね。

ホロスコープによると、私の生まれ持った性格は、やるかやらないかで、グレーゾーンが無いそうです。だからコツコツ何かをやるってことは、向かないそう。そして集中力がすごいから、体を壊しかねないそう。なので気を付けてね、と言われたことがあります。そうそうそう!!と納得しました。自分のこの体で生きているので、他の人との比較が出来ないから、自分が基準になっていますが、どうやらこの集中力は人並みとは違うらしいです。へぇ


さて、個展が始まって思ったこと。
展示を見てもらっているときって、何かとても照れくさくて、見る人がどう感じているかが、ものすごく気になります。とてもデリケートな部分を見られている気分。そして妙に居心地が悪かったりします。だったらいなきゃいいじゃんと思うけど、見に来る人にも会いたいなと思うので、会期中もまめに通い続けるのです。

そして個展直前までは、半ばトランス状態で、全身全霊どぉりゃ〜っっっ!!!と作品を作って、そして搬入設置のときは、鬼太郎のように妖怪アンテナで妖気をピンッ!と感じ、場の声と作品とを調和させながら、集中して空間作りをしていきます。やっている最中、「私って素敵な感性の持ち主ね、何て素敵な空間を作るのかしら。」とうっとり自画自賛。搬入ってとてもとても神経を使うので疲れます。でもとても達成感もあるし、その空間に沈み込むのも、暖かくていいものです。

こうして出来上がった空間を、次の日の展示初日に見ると、あぁこんなものか〜と、今までの苦労をあっさり忘れてしまうのです。喉元過ぎれば熱さを忘れると言いますが、まさにそんな感じ。作品たちが、私の手元から離れて独り立ちをするのでしょうか。あとは、作ったものたち一人一人にエネルギーが籠っているので、必要な人へ勝手に話しかけているのでしょう。頼んだぞ、我が子らよ!

そして今日初めて私の展示を見て下さった知人の方が、一言「もの作りの人なんだねぇ〜。」と言い、そうそうそうそうー!と思ったのでした。なので肩書きは、「銅版画家」ではなく「もの作り人」です。銅版画はもう何年もやっていません。やる予定もありませんです。有機溶剤のシンナーのような刺激臭に耐えられずにやめました。体が持たないです。他にも色々。

ということで、ほぼ毎日 個展会場のLAMA coffeeに14時頃から夕方頃まではいると思いますので、よろしくお願い致します。

美味しい珈琲とデザートと食事と、河童と蛾と楽しい仲間たちとともにお待ちしております。