2010/08/26

マウンテン登山


昨日、名古屋のマウンテンに登山しに行った。
しかも18切符日帰りで。
メンバーはD君とT氏。
相当の大バカ野郎どもだと思う。

マウンテンというのは、山ではなく名物喫茶店。
何が名物かって、まずメニューが奇妙奇天烈。
料理の量が暴量。濃すぎる味付け。
そしてマスターは、マスクをしながら料理していて相当怪しい風貌。
まるでテロリストのよう。ある意味テロリスト。



まるでハイジが住んでそうなタテモノ。
でもその中は‥。



私が頼んだのは、「コスモスパ」。
すき焼き風煮込みスパゲッティーと言ったところ。
私には、味濃すぎました。

「スパ」って聞いただけで、胸焼けがする。
でも私のこれは、ほんの序の口にすぎない。


T氏が頼んだ「甘口小倉抹茶クリームスパ」。
これはマウンテン名物メニュー。

一口食べただけで、空間がぐにゃりと歪みだすほど激甘く
脳みそが耳から出てくるかと思った。
 
冷麺かと思いきや、温麺でその上に小倉あん、
体に悪そうな味の生クリーム、黄色い果物に真っ赤っかなさくらんぼ。
そして極めつけが、抹茶風味にあま〜〜〜〜〜く煮込まれたであろうスパ!!
マスターの心意気が感じられた。

その食べ物は、ほくほく湯気がたっていた。
暖かさが、ますます喉を詰まらせる。

一口食べただけで、走馬灯のように
昔の記憶が蘇っては消えてゆく‥。
私は死ぬのか?

とは言え、私はこれをちょっと食べただけ。
これ以上は食えん。

マスター語録より抜粋
「先輩が後輩をいじめるためにうちにくるんや。」
納得。

マウンテン用語で、全部食べきることを「登頂」と言い、
途中でギブアップすることを「遭難」と言うらしい。

これを頼んだT氏は、半分ほど食べていた。
うつろな目で、高山病になっておった。まるで廃人。
砂糖とり過ぎて、イライラしてきたって言ってた。

ある意味、富士登山よりきっついと思う。


そして極めつけが、D君の頼んだ「甘口チョコバナナスパ」。
本当に、「スパ」って字を見ただけで胃のあたりがムカムカする。

これこそヤバかった。
あっま〜〜いバナナ風味の香辛料の味のするパスタに、
生クリーム、バナナ、チョコシロップ、真っ赤っかサクランボ。
そして暖かい。
こちらも一口頂いただけで、のどの詰まるような甘さ。
D君曰く、「バナナが一番おいしかった!」
それがせめてもの救い?
冷汗と汗をかきながら、真っ赤な顔をしながら
スパを食べるD君。

しかしD君、ここでミラクルをおこしてくれた!
何と登頂!(完食)
8合目あたりでギブアップかと思いきや、
最後ですんばらしい巻き返しが。
「意識が遠のきそうになりながらも、全部食べきった。」(D君談)
その瞬間、クルーから握手喝采の嵐が。
そしてD君は、「隊長」に。

本当に、あれを食べきったD君はすごいと思う。

食べるの大好きな私だけど、こればっかりは食べる気になれなかった。
未知なる世界を見たかんじ。
まだまだ知らない世界がたくさんあるんだなーと、
貴重な体験をした一日だった。

マウンテン登山が強烈すぎて、
電車で楽しく会話した内容が思い出せない。
T氏曰く、「ショックで記憶が断片的になっている。」

すんごい一日だった。