2015/04/25

ものをつくっているとき



私は手を動かしてもの作っているときは、ひとつひとつやるところが見えて、そこを淡々と夢中に手を入れていく という風です。

まず始めに第一手をどこに入れるかが見え、そこを触ると次にどこを触るかが見えて、、、をひたすらやっていき、ひとしきり手を入れると、どこに手を入れるかが見えなくなります。

そうすると、ひとまず終了。手を止めます。

そして次の日など、時間を空けて また作ったものを見ます。そこでまた見えてくるものがあったら、手を入れます。

完成かどうかを見極めるのは、数年前にある程度分かるようになったので、とても楽になりました。不思議とある瞬間に「ここまでやれば完成」というラインがわかるようになりました。それと同時に、「あのとき作ったあれは完成ではないから、あれじゃぁ〜しょうがないよなぁ〜!ぐちゃぐちゃだもん。」とストンと腑に落ちたのでした。

20代の頃は、完成がどこなのかよくわからないで、むやみに手を入れてぐじゃぐじゃになることもありました。悩むこともありました。

手を入れていき、完成ラインに達したら終了です。

作っている最中は、夢中です。ただ見えるものをひたすら作ってゆきます。

でもいつもこれが見える訳ではないので、見えないときは無理にはやりません。無理にやると失敗するだけです。時間のロスです。見えるときに集中してやるのが何よりです。

見えているときは、天と繋がっているのでしょう。そうすると私は、天とこちらの世界を繋ぐ管のような、イタコのようなものですな。自動書記のような。

絵を描いたり、ものを生み出す人達は皆、イタコのようなことをしているんだろうなとつくづく思います。